日常のことから、人との出会い、本からの学び書いています

街場のアメリカ論11

アメリカは遠からず「没落」するでしょう。
これは避けがたい流れです。
戦略的な考え方をするなら、
私たちの優先課題はエマニュエル・トッドが言って通り、
「アメリカが滅びていくことがもたらす被害をどうやって最小化するか」
ということに集約されます。

アメリカの郊外では、リッチな人々は「ゲーテッド・コミュニティ」
(周囲を防壁で囲み、警備している高級住宅地)
に引きこもり始めています。
コミュニティの「要塞化」です。
一握りの人々が資産と心身の安全のために高い壁をめぐらさせた
城塞に住む。
これはもうほとんど中世的な風景ですが、
階層化の極限がどういう社会を生み出すかを
空間的に表象しているものと言えるでしょう。
~内田樹~

アメリカ国内だけではなく、国際社会のなかにおいても孤立化は
すでに始まっている感があります。
アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南米と独自の歴史を持つ地域は、
緩やかに繁栄や衰退を繰り返していますが、
固有の歴史を持たない寄せ集めの人工国家に衰退局面での
タフさがどこまであるのかは全く予想がつきません。

そういう意味では日本が一番アメリカに巻き込まれる可能性が高く、
そろそろ独自に歩むことを真剣に考えるべきときでしょう。

街場のアメリカ論11
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街場のアメリカ論10

ジョン・ロックは自然状態からの社会契約による
政治権力装置への移行を次のように説明しました。

「人間たちが共同体を構成し、ひとつの政府に服従するとき、
彼らが互いに認め合った最も重要で基幹的な目的とは、
連帯し自分たちの私有財産を保全そることであった。
というのは、自然状態にあっては、私有財産の確保のために
あまりにも多くの物が欠落していたからである」

つまり、短期的・直接的なり利益を断念することによって、
より大きな長期的・間接的利益を回収するという
「迂回のメカニズム」を自然権の思想に接ぎ木したのが
功利主義であると、とりあえず理解してよいかと思います。

最終的目的はあくまで私有財産の保全、個の自己保全、
自己実現といった自然権の最大行使にあります。
~内田樹~

そもそもはヨーロッパで起きた思想なわけですが、
歴史や伝統、キリスト教などさまざまな重石があったヨーロッパよりも、
この思想はアメリカでこそ純粋に育ったようにみえます。
そして、戦後アメリカに憧れた日本にも急速に広がり、
日本人の生き方の信条に大きな影響を及ぼしています。

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街場のアメリカ論9

トマス・ホッブスの「万人の万人に対する戦い」
ということばが典型的に示しているように、
自然状態にある人間はそれぞれの自己保存という
100%利己的な動機によって行動しているとするのが、
伝統的な功利主義の考えです。

各人の自己実現と自己保存についての権利は、
いついかなる場所、いついかなる状況においても
人間はそれを享受できるというのが「自然権」の思想です。

しかし、この自然権にはいささかの問題があって、
自然権の行使を万人が同時に求めた場合、
人間は終わりのない戦争と孤独状態へと導かれてしまいます。

このような社会はきわめて暴力的で不安定で、
ほとんどの社会成員は自己保尊、自己実現の望みを
かなえることができずに終わります。
(最強の個人がほしいものを全部占領するわけですから)

ですから、自然権はとりあえず「一時棚上げ」して、
自分の欲しいものを他者から奪い取り、自分の欲求にまかせて
他者に押し付ける「自由」についてこれを放棄する。

そして社会契約に基づいて創設された国家に自然権の
一部または全部を委ねる方が、結果的には私的利益の
実現の可能性が高くなるであろう、というのが功利主義の
考え方でした。
~内田樹~

つづく・・・・・

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街場のアメリカ論8

アメリカのデモクラシーでは被統治者の多数が、指示する政策、
「最大多数の福祉に奉仕する」ものが、
(政策そのものの本質的な良否にかかわらず)採択されます。

「重要なのは、被支配者大衆に反する利害支配者がもたぬことである。
もし、民衆と利害が相反したら、支配者の徳はほとんど用がなく、
才能は有害になる」

だとすれば、むしろ統治者には徳や才がないほうが、
機能することになります。
その権力の座から追い払うのは、そうでない場合よりも困難に
決まっているからです。
~内田樹~

個人的な意見だが、現代の政治家はディフェンシブなほうが良い。
なぜでしょうか。
そもそも、政治のリーダーとは「自分がなりたい」というタイプは危険だ。
それは、個人的に描く世界や目的を果たそうとする可能性が高いからだ。
洞察力や観察力に優れた実務家タイプとでも言えようか。
周囲から無理やり押されて、嫌々やるぐらいの態度がいいでしょう。
どうだろうか。

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街場のアメリカ論7

アメリカの有権者は表面的なポピュラリティに惑わされて、
適性を欠いた統治者を選んでしまう彼ら自身の愚かさを勘定に入れて
その統治システムを構築しているのです。

アメリカの有権者たちは、統治者はしばしば「廉直でもないし能力もない」
ということを熟知しているのです。
ですから、統治についての問題は、いかにして賢明で有徳な政治家に
統治を託すかではなく、いかにして愚鈍で無能な統治者が社会にもたらす
ネガティブな効果を最小化するかに焦点化されているのです、。

そのための配慮は、まず「権力の集中」を制度的に許さない。
「デモクラシーにおてい、公務員が他より権力を悪用するとしても、
権力をもつ機関は一般に長くない点に注目しよう」
ということは、アメリカでは公務員は一定期間在職すると必ず権力を濫用して
私利私欲をはかることになるということがはじめから「織り込み済み」だということです。

実際、アメリカはトランプというかなり危険な人物が大統領ではあるが、
ほとんど彼の思い通りに行政が執行されていくことはない。
パリ協定離脱に対しても、州や企業は個々で参加します宣言をしたり、
渡航制限についても、各州の司法が反発して独自の判断を下したりしている。
さらに、大統領選挙の不正、それに関連するFBI長官の解任などに対しても、
検察も司法も議会も独自に行動をおこし、国民の要請に応え真実を明らかに
しようと努めている。

それに比べて、日本の司法や検察、国会は親分の顔色をうかがい「忖度」など
と世界では理解できない判断が下れている。
日本の国の中枢がこんな有様で、子ども達のイジメ問題や企業のパワハラが
なくなるわけがない。
襟を正す順番が違うのだ。

街場のアメリカ論7
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イッセイ・ホンダ

Author:イッセイ・ホンダ
経営コンサルタント
全米NLP協会公認トレーナー
「社長のビジョンの実現」「社長の参謀、軍師」として経営をサポートしています。このブログで新しい皆様との出会いがあれば大変嬉しいです。

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